marryか?be marriedか?get marriedか?

marryはとても紛らわしい動詞です。受動態でも能動態でもどちらも「結婚する」とか「結婚している」みたいに訳されるので混乱しやすいです。ここでは、そんなmarryの使い方に焦点を当ててみたいと思います。

日常会話ではget marriedbe marriedがよく使われる

目的語を伴わずに「結婚する」と表現するのであれば、日常会話ではget marriedbe marriedがよく使われます。

Ann and Joe got married last week.
アンとジョーは先週結婚しました。
I can't get married on my salary.
今の給料では結婚できない。
After they were married, Patrick took care of Samantha in every way.
彼らが結婚した後、パトリックはあらゆる方法でサマンサの世話をしました。

ちなみに、この場合のmarryJoin in marriage.の意味で、さらにjoinLink; connect.です。なので、この意味でのmarryを直訳すると、「結婚(marriage)につなぎ合わせる」という感じになって、自然な日本語にすると「結婚する」になるんですね。

このJoin in marriageという意味でのmarryは能動態でも使えます。こんな感じです。

The priest who married us passed away.

フォーマルなスタイルではmarryを使う

フォーマルな場合、marryが好まれます。

Although she had many lovers, she never married.
彼女にはたくさんの恋人がいましたが、結婚したことはありませんでした。
They had no plans to marry.
彼らは結婚する予定はありませんでした。

なお、このフォーマルな文体でのmarryの意味はEnter into marriage.で、目的語を伴わない表現になります。

フォーマルな文体で結婚相手を示す場合

marryという動詞自体が目的語をとることができ、意味は Take (someone) as one's wife or husband in marriage.です。この意味でのmarry自体が目的語をとるので前置詞は不要です。

She married a teacher.
彼女は教師と結婚した。
Mike asked me to marry him.
マイクは私に彼と結婚するように求めた。

get marriedbe marriedで相手を示す場合

日常会話で使われるget marriedbe marriedで相手を示す場合はtoを使います。

He got married to Susan.
彼はスーザンと結婚した。
I want to be married to him.
私は彼と結婚したい。